今年も後少しになってしまいました。
私も12月はバタバタしてます。
写真の建物を見たことがある人も沢山いると思いますが、
「白山比咩神社の手水舎」です。
平成17年に当社で納材させて頂きましたが、早いものでもう
11年前になります。
総檜造りで産地は奈良県吉野産です。材料代だけでもすごく高いです。
私も注文を頂いて、製材所との打ち合わせも終わり、後は材料の用意
が出来たら製材所へ材料の検品に行くだけでした・・・が!
製材所の社長から電話があり「柱4本の内3本は良いもので取れたけど
後1本がどうしても欠点が出る。ギブアップするしかない」
私も納期が決まっているし、今さら他の製材所に言っても間に合わないし
急きょ当社会長と製材所へ行きました。
現物を見て、持って行っても取り替えになるかもしれないと会長と話しを
していて会長がお客さんに現状をそのまま話しして相談してみたらどうや!
と言われお客さんにその場から電話で欠点を言いました。
返事は「それで良いから持ってこい!」
何とか納材して・・・
完成した時に白山比咩神社に見に行ってビックリです。欠点が分からん!
後でお客さんに聞いたら「木は必ず欠点がある。その欠点を巧く補うのが
職人や!」
この時言われたことは今でも忘れません。
みなさんも初詣で白山さんに行ったらこの手水舎の職人の技も見て頂け
たらありがたいです。
専務取締役 田島