材木屋さんてなにをしているの(第2回目)


こんにちは、街道です。

前回は、弊社の仕事を、ごくかいつまんで紹介しました。勿論、弊社の場合、加工の仕事もしていますし、他の材木屋さんとは

若干業態が異なるところもありますが、物を仕入れて販売するという原則は同じです。

今日は、その仕入れの点に目をむけます。

通常、建築の現場で必ず使用するものは、ほほ形状やサイズが決まっています。例えば、土台は4m×12㎝×12㎝、柱は

3m×10.5㎝×10.5㎝等です。これらは、全国の生産工場で絶えず量産され、規格品として流通します。弊社もこういった規格品

を、在庫として常時仕入れておきます。お客さんの注文に速やかに対応するためです。この在庫の中身によって、その会社の

性格というか、考え方が表されます。弊社の場合、全在庫のほほ半分が国産の杉製品です。この割合は同業の木材流通業者

中でもかなり高いと思います。創立当時から秋田杉をメインに扱ってきた歴史が繁栄されています。

また、同種の商品を仕入れる際には、多少高くても質の良いものを仕入れるようにしています。安ければ良いでは、つまるとこ

ろ、安売り合戦に陥るだけで、弊社にとっても、また業界にとっても良いとはいえないと考えるからです。

お客さんの注文の中には、勿論規格以外のものもあります。そんな場合は、製材所さんなどに特注品として発注します。当然、

品物が入荷するまで時間がかかりますが、そんなこともお構いなしにすぐに欲しいなんて方もいらっしゃいます。どうしても待て

ないといわれれば、後は発注先に頼み込みます。普通でしたら、商品は持ってきてくれるのですが、待てないのでこちらか

ら取りに行く場合もあります。これが遠方ですと大変です。また、ようやく商品が届いてみたら、割れていたり、指定のサイズ通

りではなかったりする場合があります。発注先に取り替えをお願いするのですが、こんどはこちらがお客さんに納材が遅れる

旨、謝罪にはしりまわることになります。

材木屋さんといっても、サービス業の一つと考えます。お客様に、いかに適切で、速やかな対応をし、満足して頂けるかを、常に

念頭に置いています。

それでは、また。