材木屋さんてなにをしているの(第4回目)


こんにちは、街道です。たまに”マチミチ”と呼ばれますが、カイドウです。

前回は、棚卸の話をしました。会社の状態を知るための大事な作業の一つです。

さて、この棚卸をやっていますと、色々な課題を知ることができます。

一つは、デッドストックの問題です。デッドストックになるのには種々の理由があります。

例えば、予定していた販売先が方針を変えてしまった。欲しい商品を有利に購入しようとしたら

おまけで付いてきた(勿論、有料)等、いろいろです。これも財産といってしまえばそれまでですが、

コンビニに持って行って、お弁当と交換できるわけでもなし、倉庫のこやしになっているくらいなら、

利益を落としてでも、さっさと売ってしまうのが得策なのですが、なかなか思うにまかせません。

二つめは、不良品の発生です。不良品が発生する理由は、主に2点あります。第一に、取扱中に発生する

キズでず。材料を何度も移動を繰り返している内に、ついフォークリフトの爪なので、材料を突いたり、引っ掻いたり

してしまう場合があります。こういったキズ材は売り物にはなりません。第二に、もともと入っている不良材の存在です。

通常、材料は何十本と梱包された状態で購入しますが、その中に何本かは、どうしても使用に耐えないものが混じって

きます。これは木材という、工業製品とは異なる、生の素材を扱う上での宿命のようなもので、織り込み済みの問題です。

弊社のように、1本、2本欲しいというお客様のために、梱包をバラして販売していると、最終的に使えなかったものが残って

しまいます。こういったものは、短く切って材料を置くための台木にしてしまったり、またはそんなものでも欲しいという方に

安くお分けしたりしています。

入荷したものは、すぐに出荷、傷つく前にすべて売りさばいてしまうというのが理想ですが、なかなか難しいですね。

それでは、また。